事業紹介

はじめに

食のエンターテイメント

食することの楽しみや、食を通じてのおもてなしは、音楽・絵画・映画・スポーツといった芸術や文化を味わい堪能する時と同様の感動や、発見、余韻があり、まさしく“食”というフィールドは良質のエンターテインメント、空間として存在しています。

そのエンターテインメントのテイストに深く関わる食品添加物製剤や調味料を提供する私たちは、いわば「食のエンターテインメント」を根底から支える重要な存在でもあります。そうした視点から“食”を楽しむユーザーの視線で食文化を捉え、商品開発・顧客サービス・業態開発を推進しています。

KITCHEN STAFF

市場における最適のご提案は、単に「作る」というより、お客様に心をこめて「あつらえる」と言った方が適切かもしれません。

私たちはお客様のビジネスを色々な観点から捉え、あらゆる分野における幅広い専門性を提供します。

今、お客様が必要とする情報力と技術力への私たちの取組み姿勢をフレーズにしたのが“KITCHEN STAFF(キッチンスタッフ)”です。

2つの主たる事業と商品開発志向

調味料事業

創業以来、野菜と共に私たちは成長してまいりました。業務用のキムチ漬液として「味蘭」を開発。ニンニクと酸味が効いた、しかし調味液自身は発酵させないことで、調味液自体の保存性を保たせた事が出来たのは当時では画期的なものでした。
また、昭和初期の洋食ブームも背景に「味蘭」は洋食のソースとして、BBQのタレとして広がりを見せることになりました。

昭和中期になると冷蔵流通も発達し、安定した温度管理が出来たことで、漬物には浅漬ブームが始まります。
「浅漬調味液」は広く“浅調”と愛称をもらい、拡がっていきます。また、昔ながらの漬物も早漬であっさりと仕上げて食べたいニーズも広がり、様々な一夜漬け用の調味液が開発されていきました。

食品があるところにはKITCHEN STAFF かわかみ の私たちがいる。売れ筋を追い掛けるのではなく、自ら新しいものを創り出して行く。「大阪の調味料屋さん」として、いつまでも変化に飽きがこない調味料を企画提案しつづけることが私たちのスタイルです。

添加物製剤事業

よく間違われるのが食品添加物単体を小分け販売する会社と間違えてお問い合わせいただきますが、原料販売会社ではございません。

「製剤」とは複数の原料を配合して目的の効果を発揮させるために単体原料のそれぞれの有効成分を使いやすい形に配合したものを指します。

私たちの添加物製剤は「常に新しいことにチャレンジする」ことが創業以来続く特長です。テーマではありません。
私たちが得意とする常々興味を持ち続けている分野は食品の退色防止、日持向上、そして食品全般の除菌・洗浄分野です。

原料調達方針は、添加物原料製造のメーカー様とも一緒に取組み、その企業姿勢に共感したメーカーの原料を調達するところから始めています。
口に入ってはイヤな物質は使いたくないという考えのもと、いかにナチュラル志向の組み合わせで希望の効果を発揮できるかを目指して開発・提案しています。

調味料事業と添加物製剤事業、2つの事業を柱としているからこその
「無添加の調味料」企画や、安全かつ確実な「食品用除菌剤」など
「あればいいな」をカタチにしてきています。

  • 商品提案

    商品提案 PRESENTATION

    お客様の業態や加工品目にあわせて、求められる内容がことなる中、主力である調味料、食品添加物製剤の供給だけでなく永年に渡って蓄積した幅広い技術力をもとに、加工工程の改良提案など、要求されているニーズに的確に応えています。また、営業活動の際にいただいたお客さまの何気ない一言からもその真の意を汲み取り、一方通行に終わらせることなく、幅広い商品づくりに反映しています。

  • 研究開発

    研究開発 RESEARCH & DEVELOPMENT

    食品を製造・加工・保存するときに利用するあらゆる食品添加物製剤の研究・開発を基本に、食品の腐敗・変敗をコントロールし、おいしさをさらに長持ちさせる「日持向上剤」「品質改良剤」等、幅広い商品を開発。超ロングセラー商品や斬新な新製品として食品業界から高い評価を獲得しています。

  • 品質革新

    品質革新 QUALITY INNOVATION

    食品成分の変化や変色など素材に対してダメージを与えることなく、鮮度やおいしさを長期間キープし、品質を向上させる技術の開発も、当社の使命であると捉えています。食中毒菌に対して幅広い抗菌作用を持つ除菌製剤の開発は私たちの“品質革新”思想から生まれた画期的な商品のひとつ。時代のニーズを的確に把握し、これからも“品質革新”と呼ぶにふさわしい、かわかみ独自の新商品をお届けします。

  • 技術指導

    技術指導 TECHNICAL SUPPORT

    食文化の提案活動の一環として、ユーザーの皆様へ、トータル的な技術提案を行なっています。独自に発掘した新食材などの紹介はもちろん、防虫、防ばい対策から工場のサニテーション、工場建設のマスタープラン、機械設備導入計画に至るまで、当社の有する実績を基にプランを提供しています。

安心をかたちに、安全をテーマに

新しい食の提案、品質革新の実現、製品の製造、コンサルティング業務まで多彩な活動を展開するなか、お客様との信頼を築き幅広い技術を提供しています。

その全ての活動を通して、「おいしさ」という基本的部分のボトムアップと共に、より安心で安全な食品を食卓にお届けしたいと考えています。

食文化の未来を切り拓き、自由な感性で万人の味覚を刺激し続けます。

かわかみの安心と安全
  • 信頼 TRUST

    “かわかみ”の歩みは、伝統と共に培った信頼の蓄積でもある。

    ひとつ・ひとつ歩を刻み、波を越え、積み重ねた歴史があります。大正14年から続く長い伝統は、私たちの財産であり、実力の証しでもあります。ひとつのことに深く精通すること・・・。クラフトマンシップともいうべき、妥協を許さないこの姿勢は、お客様方から厚い信頼というかたちでご支持をいただいております。
    営業部の提案力と研究部の具現化力、このふたつがうまく機能し合いながら課題の解決や新しい提案、例えば工場や厨房の改良や問題の解決、新メニュー開発や素材に適した調味料のブレンドまで、その食の全てに対応できる奥深い能力があります。おいしく安全な食品づくりのため、長年培った信頼を礎に、より深くより広いトータル的な活動に取り組んでいます。

    製品作りでうまく行かないときの原因探求や解決方法の案出、新しい加工方法や、これまで成しえなかった課題への開発などを研究部では実際に使用する食材を使って実施しています。

  • 食の提案 PROPOSAL OF FOODS

    ひとつの調味料から無数に展開する企画力。

    私たちの活動は単に調味料の提供だけには留まりません。そこから一歩も二歩も踏みだし、独自に考案したレシピで新しいメニューを創造していくアグレッシブな提案を行っています。調味料を様々にアレンジすることによってメニューに変化をつけることが簡単にでき、同じ調理法、同じ食材でありながら全く違うタイプの味が容易に、そして豊富に創り出すことが可能なのです。しかも、固定観念にとらわれず、時代の要請に合った新しい『味』を追求し、提案しています。もちろん目新しさだけではなく、ロングセラーを意識した確かな味覚に対する感覚も大切にしています。食の文化をさらに広げ、“味わう”ことの魅力を感じていただける ― そんな食の提案を私たちは実践しています。

  • 品質革新 QUALITY INNOVATION

    除菌・抗菌だけでは満足できない“かわかみ”の目指すこと。

    見た目の鮮度が長期間保たれていたとしても、素材の持つ本来のおいしさが半減したり、食中毒菌の除去ができていなければ完全な商品とは言えません。よりナチュラルな原料選択であっても安心して味わっていただけるようにしたいという発想のもと、画期的な食品添加物製剤を開発し、食材そのものに大きな変革をもたらしました。これらの製剤は、従来の塩素(漂白剤)や高濃度アルコールに頼らない、環境への影響を十二分に配慮した天然素材の作用により、高い除菌・抗菌効果を発揮する商品群です。その成果は、研究員ひとりひとりの粘り強い探究心に加え、外部研究機関との協力関係の中から結実したものでありました。今後も斬新かつ大胆な発想を基に、品質革新というテーマに向かって邁進し続けます。

    新タイプの除菌・抗菌製剤の開発
    1. 市場ニーズ分析
      市場ニーズ分析
      現状や顧客の声から潜在ニーズの発掘をする為、営業会議で活発な意見交換を重ねる。
    2. 企画コンセプト
      企画コンセプト
      素材の持ち味を損なわないというコンセプトに基づいた新しいタイプの除菌・抗菌製剤の開発。
    3. 研究
      研究
      研究員による実験・データの集積&分析を繰り返し行い、さらに外部専門機関との共同研究でその効果や安全性を入念に検証する。
    4. 製品の完成
      製品の完成
      従来品より優れた除菌・抗菌効果を実現。素材の旨み・香りはもちろん、結果として環境や体へ害のない、安全な製品を完成することができた。
  • 技術開発 TECHNICAL DEVELOPMENT

    “かわかみ”の技術は、身近な場面で大活躍しています!

    私たちの技術は、スーパーなどでお馴染みの食製品に様々な場面で活用されています。私たちの開発した品質改良剤や日持向上剤は、原料の品質劣化や変色等を防止し、広くユーザーの皆様に使われています。
    例えば茄子や蕪などは、加工段階で色が落ちたり、黒ずんだりしてしまいますが、それでは食製品としての価値はありません。加工される原料が採れたての色を保てるように工夫したり、ユーザーの希望に合わせてシャキシャキ感をプラスするなど、専門知識を持った“かわかみ”の技術が食製品の付加価値を大きく変えています。また、求められる適正な品質と期間に適応し、安心して使えるようにする事で、より安全な食製品の供給に一役買っているばかりでなく、価格の安定にも繋がっています。さらに近年では、独創的な発想と最新設備を使って技術を発展させ、時代のニーズを捉えた新しい商品開発に応用しています。里芋といった煮崩れする芋類の品質改良、野菜の味覚や視覚を包括した真の新鮮さ・・・。これらを市場に送り出すためには、高度な専門技術がなければ実現不可能なのです。あらゆるメニューの創造に、私たちの技術は深く関わっています。